着信メロディ考

いい歳の男子の言うことではない気がするが、ケータイの着信音にはこだわっている。
まず、電話・メールとも、主立った人には個別の着信音を設定している。
当然の事ながら、その人物の個性や嗜好を反映した音を選ぶ訳である。
さらに、アドレス帳の分類グループごとにも、別の着信音を設定している。
こうする事により、着信の際、瞬時に発信者の見当がつく。
特に忙しい時には、とっても重宝するのだ。

着信音自体にもこだわっている。
僕は基本的には、「着うた」よりも「着メロ」が好きだ。
「着メロ」は「着うた」と違い、データは音そのものではなく、
音符データで、この音符情報によりケータイ本体を鳴らしているのである。
つまり、「着メロ」は音符データを元に、ケータイ本体に内蔵されているシンセサイザーみたいなものを、自動演奏しているのだ。
(従って、同じデータでも、機種ごとに音が微妙に違う。)
このあたりがテクノポップ好きの僕には、たまらん所である。
原理的には通信カラオケと同じなので、通信カラオケ業者が「着メロ」配信に参入しているのも頷ける。
これに対し、「着うた」は音そのもので、データは音を記録したものである。

このように着信音を色々活用しているが、ケータイの機種変更の際は、ひと苦労する事になる。
「着メロ」のデータは機種間のコピーが出来ない。従って同じ着信音でも、もう一度ダウンロードしなければならず、手間と費用がかってしまうのだ。
また、最近では「着うた」に押されて「着メロ」の配信が少なくなってきており、お目当ての「着メロ」を探し出すのに難儀することが多い。
このような事情から、パソコンで何とか自作でないかと色々工夫している。


僕には「着メロ」は自作出来ない。
しかし、ドコモで「着モーション」と呼ばれているものの実態は、3GPファイル(Mobile MP4)であり、AppleのQuickTime Proで書き出す事が可能である。
QuickTime Proで書き出した3GPの音源を、HexEdit等のバイナリエディタでちょこっと書き換え、メールでケータイに送れば「動画無しの着モーション」が出来上る。
なぜか着信音設定が出来ない場合があるが、ファイルサイズを落として作り直すと、可能になる事が多い。
ポイントは「メールで送る」と言う点で、SDカード等インターネットを経由しない方法だと、「着信音設定可」にはならない。このあたりはドコモの通信業としての主張を感じる所である。(詳しくはこちら
Apple Loopsからも同様の方法で「着モーション」が作れるので、Apple Loopsの虫の音や、学校のチャイム等の効果音も「着モーション」化出来る。

ケータイの着信音にここまで情熱を傾けるのは、この歳となってはどうかという気もするが、実用的かつ楽しいのでやめられず、今日に至っている。

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